国土交通省は23日、2021年1月1日時点の地価公示を発表した。道内の平均変動率は全用途でプラス1.2%、5年連続の上昇となった。住宅地、商業地ともに前年を上回る上昇率で、全国平均も上回った。札幌市内の住宅地や商業地は上昇傾向が続いているものの、道内全体の商業地は新型コロナウイルスの影響でインバウンド観光客が減少し、ホテル・店舗・オフィス需要が高い地域の不動産取り引きが減少したことで上昇率が鈍化。住宅地は低金利政策の継続で需要を維持するが、物件契約や内覧ができない期間があり、前年を下回る伸び率となった。上昇率の全国1位は、住宅地、商業地ともに4年連続で倶知安町内の調査地点。北広島市は北海道日本ハムファイターズのボールパーク(BP)開業を見据え、住宅地と商業地ともに上位を占めた。
函館開建は17日、函館新外環状道路空港道路赤川IC―函館空港IC間を3月28日午後3時に開通すると発表した。道南の高速ネットワークがまた一つ完成し、観光・産業の振興など地域経済活性化への貢献が期待される。
国土交通省と農林水産省は19日、3月1日以降契約の直轄工事に適用する2021年度公共工事設計労務単価を発表した。道内の伸び率(単純平均)は、43職種平均で前年度比0.6%、普通作業員など主要12職種平均も0.5%それぞれ上昇し、10年連続で前年度を上回った。コロナ禍の影響を踏まえた特例措置によって同額に据え置かれたものの、公共事業労務費調査の結果だけでは前年度を下回った工種が6割を超えており、実態的には前年度を下回っていた可能性もある。