小樽市は、建設後40年以上が経過している常盤と松倉の両導水トンネルで老朽化対策を検討している。日水コンで劣化診断を進めており、2019年2月中旬に出る調査結果を踏まえ、対策工法や建設費、施工時期を固める。長寿命化修繕を基本に、トンネル躯体の補強や、トンネル内への導水管布設などの対策を想定している。
旭川市水道局は4日、土木遺産に選定されている春光台配水場の覆蓋(ふくがい)付き緩速ろ過池を報道向けに公開した。点検と清掃のため、3年に1度水を抜くタイミングに合わせて実施したもの。完成から1世紀以上経過しているが、大きな損傷もなく、れんがによる美しい連続アーチ構造が巨大空間に広がり、建設当時の様子を今に伝えている。
道は7日、道内の7月豪雨による最新被災状況を明らかにした。道と市町村分を合わせた被害は、7月31日現在で507カ所、被害額は123億4800万円となった。速報として公表した同月13日現在よりも15億9300万円増額。建設部が所管する公共土木施設の被害額は、7億円余り増えて95億9300万円に上った。このほか、農政部の農地・農業用施設被害は12億8500万円、水産林務部の水産・林業被害は7億7200万円となっている。
北海道新幹線新函館北斗―札幌間211㌔のうち、8割を占めるトンネルの契約済み延長が2018年度末に約160㌔とトンネル全体の95%に達する見通しだ。19年度からは高架橋工事や駅など明かり部整備も本格化する。ただ、トンネル掘削土の受け入れ地確保が契約に比べ遅れていて、30年度の札幌延伸には地域の理解や協力が不可欠な状況だ。
札幌建管は、入志別川広域河川改修の2020年度着工を計画している。浸水被害の防止を図るため、延長6㌔で河道拡幅を行うほか、橋梁架け換えも実施する計画で、総事業費には55億円を試算。本年度は4200万円を充てて調査設計を進めており、19年度も引き続き設計に取り組む予定だ。