函館市教育委員会は今夏の記録的な暑さを踏まえ、2025年度から学校など58の教育施設に常設型エアコンを整備する。事業費に数十億円をみていて、全校設置の早期完了を目指す。24年度は実施設計を予定している。
幕別町は、幕別中を活用した義務教育学校設置方針案をまとめた。教室不足解消に向け増築・改修する計画で、2024年度に実施設計、25年度に施工する。増築棟は普通教室が入るA棟と特別教室が入るB棟の中間を想定する。26年4月の開校を目指す。
長沼町教委は、2027年度開校を目指す義務教育学校新築の基本設計素案をまとめた。24年度に長沼中屋内体育館と隣接地にある町民会館を先行解体した上で、25、26年度に屋内体育館一体型の新校舎を施工。一部民有地を取得し、スクールバス乗降場や職員駐車場などに活用する配置計画を固めた。
今夏の猛暑を受け、後志管内で小中学校をはじめ教育施設へのエアコン設置に向けた動きが加速している。蘭越町は3定補正で一部施設の工事費と、2024年度以降に向けた設計費を確保。倶知安町は保健室への設置費を近く補正する。メーカー側は対応できるよう需要の把握を急いでいる。
釧路市は2026年度に開校予定の音別小と音別中による義務教育学校で、校舎として活用する音別中をRC造、2階、延べ1248m²の規模で増築する。既存中学校校舎の大規模改修と一括で実施設計を16日に一般競争公告する。25年2月まで設計を進め、同7月に着工する計画だ。