稚内開建は、2024年度北海道開発予算概算要望で、新規調査着手地区として国営農地再編整備問寒別地区(幌延町)を求めた。小規模な農地の区画を広げ、生産性の向上を図る。採択された場合24年度から調査を始め、整備手法を検討する。
中頓別町は、日本最北のワイン生産地を目指している。特産品の開発を目指しブドウの試験栽培を始めた。良好な結果を得て2023年度は商用化を見据えた苗木を定植。30年度の試験販売を経て、本格的なワイン生産に結び付けたい考えだ。
稚内建管は、2024年度に離島の礼文町で船泊二の沢川通常砂防の採択を目指している。土砂災害の発生が懸念されている渓流に砂防堰堤を取り付ける。採択されれば28年度の完了を目標に順次整備を進める。
宗谷管内土木3官庁(稚内開建、稚内建管、宗谷総合局農村)の2023年度第1四半期(4―6月)業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。58者が総額119億4466万5000円を請け負い、前年度同期比で2.6%増加した。業者別では11件、15億5142万5000円を受注した安田建設が首位となった。
宗谷総合局農村振興課は、公共牧場樺岡第2地区(稚内市)について2024年度に着工する計画だ。草地の整備改良を施すほか、家畜の保護施設を整備し保育牛・育成牛の増加に対応する。事業費は23億円を見込んでいる。