道内35市の2019年度予算における工事請負費と建設改良費の総額は2587億7545万円に上っている。前年度当初(帯広など4市は肉付け補正後)と比べ0.1%、1億3648万円上回り、2年連続の増加となった。統一地方選挙のため12市が骨格予算編成となる中、前年度比プラスを記録したのは18年度より2市多い16市に上った。100億円以上を計上したのは6市、50億円以上は10市だった。
排泥管の破損で、19日に発生した古平町の断水は、27日午後に残った一部地域が回復し、全面復旧した。問題の排泥管は耐用年数を超えていたが、少ない予算を効率的に使おうと、同じく老朽化した配水管の更新を優先。結果的に対応が後手に回った。住民の暮らしだけでなく、命にもかかわる水道インフラ。その維持に必要な費用を捻出しようにも、水道料金への反映は容易ではない。古平町だけでなく、多くの自治体に当てはまる難しい課題だ。
道内35市の2019年度予算案が12日までに出そろった。本紙集計によると一般会計に占める普通建設事業費(一部投資的経費)は2377億7688万3000円。札幌など12市が骨格編成だが、前年度を2.9%上回った。2年ぶりにプラスに転じ、6年連続で2000億円台を確保した。
北見市は、2019―21年度を対象とする第2期総合計画第1次実施計画をまとめた。全288事業を盛り込み、期間内の事業費は総額442億1210万7000円と試算。大型の建設事業としては、20年内の完成を目指す新市庁舎と上下水道局庁舎建設、18年度から3カ年で工事を進めている大和最終処分場整備、橋梁新設を含む三輪通道路整備、各公住の整備などが盛り込まれた。また、とん田保育園改築や温根湯中改修などの大型新規事業も挙がった。