札幌施設管理(本社・札幌)は、オフィスビルや公共施設などに向けて「SPT配管診断」を提案している。配管にエックス線を照射し、得られた透過デジタル画像から配管内部のさびの状況や腐食の深さを高精度に数値化する。診断結果は保全計画書としてまとめ、健全度をSからDまで5段階で表すほか、工程表や概算工事費などを示す。東京など首都圏で多く採用され、最近は国会議事堂内の配管診断も担った。
コロナ禍を受けて「オンライン内覧」といった非対面で物件を選ぶサービスに関心が集まる中、ワイズプランニング(本社・札幌)は、VR(仮想現実)とプロジェクションマッピングを応用したモデルルームなど内覧用コンテンツを展開中だ。分譲マンションの設備や窓からの眺望を実写で紹介。顧客の検討時間短縮と成約率向上が期待できる。
建設技術者の働き方改革に向けて、「デジタルツイン」がキーワードの一つに浮上している。現実世界の情報をリアルタイムに収集しながら仮想空間へ送り、高度にシミュレーションする技術。IoTの普及とともに国内外で注目され、海外ではクラウドサービスを提供する企業がある。国内はNTTドコモやコマツ、東洋エンジニアリングなどが実用化を急いでいる。