道内で再生可能エネルギーの原材料となる木質バイオマスの利用量が増加している。2017年度の利用量は108万9000m³と前年度を23.1%上回った。大規模木質バイオマス発電所が複数稼働したことから大幅に伸びた。一方、需要増加により原料材の価格が高騰するなど課題が生じている。道は利用が進んでいない林地未利用材の活用を促し、原料の安定供給を図りたい考えだ。
道は、2020年の開校を目指す仮称・道立林業大学校の講義拠点となる本校舎について、林産試験場がある旭川市内に置く方針を決めた。基礎実習拠点を上川、オホーツク、十勝地域に、実践実習拠点を道央、胆振・日高、道南、道北、オホーツク、十勝、根室・釧路の7カ所に設置する。施設整備の詳細などを盛り込んだ基本計画を年内に策定する。
道水産林務部は、2020年の開校を目指す仮称・道立林業大学校の講義・基礎実習拠点となる候補地をまとめた。誘致に名乗りを上げている11地域が廃校などの利用を提案し、道は効率的な教育環境の整備から3つの道有施設との併設を提起した。有識者懇談会や地域との意見交換を実施し、設置場所を決定する。