道内の文化・芸術に功績があった者をたたえる第8回北の聲アート賞で、帯広市内にある国指定の重要文化財・旧双葉幼稚園[MAP↗]の園舎保存に取り組む川村善規氏(オフィスK&K)が、奨励賞(アウラ賞)に輝いた。園舎改修に長く携わったことを契機に強まった保全への使命感。川村氏は「重要文化財は国、つまりみんなのもの。今の時代の私たちができることをちゃんとやることが大切」と話す。歴史を映す史料でもある貴重な古建築に思いをはせる。
函館市は2020年2月3日から7日まで、函館伝統的建築技術研修会を開く。市としては初の事業で、伝統的建築の適切な維持保全に向けた技術継承などが目的。同1月17日まで申し込みを受け付けている。
建築設計者らで構成する北海道百年記念塔の未来を考える会は2日、記念塔の解体に反対を表明し、鈴木直道知事宛てに公開質問状を提出した。専門的な見地から鉄骨の損傷は限定的で、改修費を削減できる余地があるとし、解体方針の再検証を提案。解体を進めようとする技術的な根拠の開示などを求めた。
この記事は北海道建設新聞2019年11月26日付15面に掲載されました。本紙のご購読についてはこちらのページからお問い合わせ下さい。
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