北海道胆振東部地震で被災した道内の国や道、市町村が管理する公共施設などの被災額は約2558億円に上っている。このうち、直轄施設被害は約525億円を占め、大半が震源地付近の農業水利施設の復旧に要する金額だ。道・市町村管理分は約2033億円で、山地崩壊による河道埋そくや道路の土砂かぶりなどに遭った建設部所管の公共土木施設のみで約1236億円に達した。
釧路開建と釧路市は、釧路港西港区第2ふ頭の先端部で整備してきた国際物流ターミナルの完成式を23日午前11時半から釧路市観光国際交流センターで開くと発表した。
苫小牧東部地域開発検討会(座長・田村亨北海商科大教授)は8日、東京都内で第2回会合を開き、2019年度からの新段階計画の骨子案を審議した。新たな取り組みとして生薬の研究拠点集積、広大な敷地を利用したロボット・ドローンの実証実験フィールド誘致に取り組む方針を承認。北海道胆振東部地震を受け、災害に強い物流拠点化を図ることも盛り込んだ。
北海道開発局は22日、2018年度第1回事業審議委員会を札幌市内で開き、平取ダムと新桂沢ダム・三笠ぽんべつダムの事業再評価を実施した。委員らは開発局案が妥当と評価。平取ダムは災害復旧などで総事業費が97億円増額し、残事業費は165億円、工期は2年延ばした21年度完成を想定。新桂沢ダム・三笠ぽんべつダムは地滑り対策11カ所の追加などで228億円の増額。残事業費399億円、3年延長の23年度完成で、三笠ぽんべつダムは19年秋ごろの本体着工を見込む。