在来線への影響を減らすとして、これまでJR北海道が採用を主張してきた東案には課題があった。ホームが干渉する関係で、事業とは直接関係がないJRタワーの改修工事に約115億円が必要になり、工事費は認可案を大きく上回る約940億円に膨らむ。この課題を見直し、9日の調整会議でJR北海道が新たに正式提案したのが東案その2。通称・大東案と呼ばれるものだった。
北海道新幹線の札幌駅ホームの位置決定を巡り、鉄道・運輸機構とJR北海道は9日、道、札幌市と国土交通省を交えた調整会議で、これまでの検討案と課題を改善した「認可見直し案」「東案その2」の詳細を示した。5者は調整の上、3月末までにいずれかを採用することで合意。難航していたホーム位置決定の議論が、ようやく大詰めを迎える。