留萌開建は、苫前町にある苫前漁港の再編整備について、2024年度の事業化を目指している。ホタテの生産需要の高まりを受け、水揚げ時の作業場で改善が必要なほか、用地の不足が課題となっている。北護岸の沖側にマイナス4m屋根付き岸壁、防波堤などを新設し効率的な作業環境を構築する。総事業費は96億5200万円を見込む。24年度は地質調査に取り掛かる考えだ。
釧路開建が進める歯舞地区直轄特定漁港漁場整備の総事業費が当初より31億7200万円増額の110億8600万円となる見通しだ。岸壁の深さを見直したほか、現場条件などの変更で追加工事が発生したことなどが要因。事業期間は当初予定より3年延長して2030年度までを見込む。
釧路開建は落石漁港整備で、落石地区に新たな埠頭整備を追加するほか、昆布盛地区の拡張部形状を見直す。これにより総事業費は当初から60億400万円増の167億6800万円、事業期間は5年延びて2030年度までを見込む。
網走建管は斜里町内で進める知布泊漁港水産物供給基盤機能保全について、2024年度は西防波堤64m、マイナス3.5m泊地1万8000m²などを整備する考えだ。26年度の完了を目指す。
函館開建は砂原漁港(森町)での屋根施設新設を計画している。衛生管理対策の一環で、2024年度は第2港区に面したマイナス3m岸壁に延長83m分を施工する構想。単年度での完成を目指す。他港区でも順次整備する考えだ。