ビジネスマンの日常にとって欠かせないものに「健康」があります。そこで、今日も職場で奮闘する皆さんに北海道建設新聞がお贈りするのが、當瀬規嗣(とうせ・のりつぐ)さんの「おとなの養生訓」です。札幌医大医学部の細胞生理学講座教授である當瀬さんが専攻する生理学は、人体の機能を研究する学問。博識の當瀬さんは各紙でコラムを担当しているほか、テレビ、ラジオにも出演し、ご存じの方が多いのではないでしょうか。「養生訓」は、江戸時代の儒学者だった貝原益軒が健康の増進を語った書物として有名です。現代のビジネスマン向けに當瀬さんがやさしく解説する「養生訓」にご期待ください。
この度、「おとなの養生訓」と題したコラムを担当することになりました。私は、人体の機能を研究する生理学を担当しております。大学だけでなく、講演や著作などの機会を通じて一般の方々にも人の体のしくみを説明して、健康に対する意識を高めてもらうような活動を行っております。
昨今、脳卒中、心臓病、がんなど生活習慣病の増加に歯止めがかからず、その原因としてメタボリック症候群が注目の的です。つまり、国民の健康への意識は相当に高いといえます。
しかし、病気を発症している人はともかく、元気で活躍している現役ビジネスマンに、生活習慣病の予防のために「お酒やタバコをやめる」「規則正しくほどほどに食事をする」「運動をする」と言っても、業務、接待、打ち合わせ、など多忙を極める状況では思うに任せません。
そこで、ビジネスマンの日常生活での体のはたらきについて解説して、健康に暮らすためのチョットしたヒントを書こうと思います。このコラムを活用してもらって健康なビジネスマンになりましょう。
(當瀬規嗣)