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北海道南部でナラ枯れ178本を確認、来夏までに処理/北海道水産林務部

北海道水産林務部は虫害でナラの木が枯れる「ナラ枯れ」について、10月15日の調査で渡島管内に178本を確認したと明らかにした。フローリングといった建材や椅子など家具の原料になるナラを守るため、関係機関と協議し2024年内にも対策会議を開く。被害木は25年5月末までに処理する考えだ。

北海道水産林務部は、ナラ枯れの要因となるナラ菌を媒介するカシノナガキクイムシ(カシナガ)を2020年度に道内で確認してから警戒を強めていた。カシナガは樹木を死滅させるナラ菌を媒介する。6―8月に健全な樹木に侵入し幹に産卵すると、ナラ菌の感染が広がり通水を阻害し1、2週間で急速に枯らす。

2023年度にはカシナガ17匹の生息と道内で初事例となる15本のナラ枯れを確認した。2024年度は8月時点でカシナガ119匹の生息を確認。ナラ枯れは10月15日までに松前町で126本、福島町で41本、知内町で11本が判明している。

今後、北海道水産林務部や北海道森林管理局などの関係機関で構成する被害拡大対策会議を開く。被害木は焼却か薬品による処理をする。


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