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同族経営からの転換、多角化へ/経営の轍 10本目、電業 片岡幸人社長

官庁の電気工事を中心に請け負う電業(旭川)の5代目社長。4代にわたる同族経営から一転、2011年に生え抜きの社長として経営を任された。厳しい視線にさらされながら改革を進め、持ち株会社の立ち上げなど後継者対策にも取り組んできた。今後は事業の多角化を図りグループ企業を増やす考えだ。
(千葉有羽太)


電気工事士採用で施工を自社完結

-社長就任までの経緯を。

1949年に創業して、初代から4代目まで創業者一族が社長を務めた。しかし5代目のなり手がいなかった。4代目の娘婿は社長を継ぐ意志がなく、当時の副社長も大病を患ったばかりで就任が難しかった。

紆余(うよ)曲折を経て、当時専務だった私に白羽の矢が立った。私は入社してから20年以上工事部で働き、その後は営業に明け暮れたため、経営のノウハウはほとんどない状態だった。

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