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【ドコデミライズ】番外編・夏②/北海道新幹線 長万部駅A案

北海道新幹線の札幌延伸に伴い、駅が置かれる4自治体から駅舎デザインの推薦案が出そろった。2024年夏のドコデミライズ番外編は4つの推薦案と終点・札幌駅舎の完成イメージを紹介する。2回目は鉄道が交わる長万部駅。

札幌方面に向かう北海道新幹線。新八雲駅を過ぎて次に停まるのは、陸路交通の結節点として発展してきた長万部駅だ。町はデザインについて「湯けむり香る噴火湾 人時代の交差点」をコンセプトとして鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)に提示した。

選んだのは壁面にいくつもの直線が交差するA案。鉄道と人、歴史が交わり、分岐するのを表現していることを評価した。町は駅舎建設に合わせ、在来線駅との間に自由通路を設け、鉄路で分断された市街地の東西を結ぶ考え。新幹線開業による新たな往来が町の発展につながることを期待する。

設 計

安井建築設計事務所

施 主

鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)

建設地

長万部町長万部

道南と道央を結ぶ新たな交通の要衝となるのを待つ現長万部駅。裏手に新駅を建設する

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北海道新幹線の整備を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)は、駅を新設する八雲、長万部、倶知安の3町と小樽市にそれぞれ3案の駅舎デザインを提示した。自治体は推薦案を絞り込み、6月末までにJRTTへ推薦書を提出した。

2030年度末の札幌延伸が断念され、新たな開業予定は示されていないが、駅舎は今後、推薦案のデザインを実施設計へ反映。順次、駅舎の建設に進む見通しだ。


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