【インタビュー】桑島 正樹札幌開建部長/能登半島地震を自分ごとに
能登半島地震発生から間もなく1年。桑島正樹札幌開建部長は発災時、北陸地方整備局金沢河川国道事務所長として対応に当たった。避難路となり救援部隊や緊急物資を送る、幹線道路の応急復旧作業を経験。北海道の防災を考える上でも、能登の出来事を自分のこととして捉え、行動に生かすことが大切と話す。(鈴木穂乃花)
元日、余震の中での迅速な判断
―被災時の対応を振り返ると。
地震発生後すぐに事務所へ向かうと同時に、管内自治体の首長へ携帯電話で連絡を取り、被災状況や要望などを聞き取った。得た情報は災害対策本部や事務所職員に共有した。
ここから先は
1,021字
¥ 300