【インタビュー】金秀俊日本技術士会北海道本部長/全国大会・札幌で知見発信
日本技術士会は第50回技術士全国大会を10月4日から7日までの日程で、札幌パークホテルを主会場に開く。防災減災や環境・エネルギー問題など、社会的課題の解決に高度な専門性が求められる今、技術士が果たす役割は大きく、その知見を発信する場となる。大会委員長を務める金秀俊北海道本部長に話を聞いた。(星野貴俊)
課題先行の北海道、将来のベンチマーク
―技術士の役割変遷と今大会の意義について。
北海道で最初の技術士全国大会が開催されたのは今から50年近く前。テーマは「社会的役割を自覚し、団結して信頼と評価をかちとろう」だった。技術士の役割がまだぼんやりとしていた中で、先達の決意が感じられる。技術者の倫理が社会問題化した2000年には技術士法が改正され、公益確保と資質向上の責務が新たに加わり、技術士倫理に対する意識が随分と変わった。
近年は防災減災や環境・エネルギー問題、SDGsなどの社会課題解決に高度な技術力が求められるようになった。特に北海道は人口減少や過疎化など全国で深刻化する課題が先行する。これらを議論することは近い将来、他地域が目指すベンチマークとなり、国が目指すSociety5.0の実現につながる。
分野を超えた融合、技術者がつくるミライ
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