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売上拡大から生産性重視に転換/経営の轍2本目、三津橋産業 三津橋央社長

木材全般を扱う三津橋産業(士別)の3代目社長。市場環境の変化を受けて、売り上げ拡大路線から利益重視に転換した。工場の生産性向上を早くから推し進めてきた。(千葉有羽太)

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経営には道無き道をゆく難しさがある。「経営の轍わだち」は失敗やピンチに直面しても、悩みながら答えを出してきた経営者をシリーズで紹介する。(不定期掲載)


原木調達難しく、工場縮小・集約

-社長就任後、苦労した時期は。

2004年に社長を継いだ。当時は、それまで事業の柱だった広葉樹が調達しづらくなっていた。過伐気味だった国産広葉樹の伐採を避けるようになり、山からの供給量が減ったためだ。

もともと当社は広葉樹製材工場の買収を繰り返し、原木の調達量を増やすことで売り上げを伸ばした。しかし私が社長になった時は、工場を減らすしかない状況に追い込まれていた。

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