国立公園誕生の先⑤/浦河町長 池田拓氏、自然との距離感見極めが大切
日高山脈襟裳十勝国立公園の生かし方が問われる中、浦河町の池田拓町長はまちづくりとの「距離感」を見極めることが大切と強調する。振興の起爆剤にしたいとの考えを持ちつつも、環境保全の重要性や登山の高い難易度を踏まえ「慎重にならざるを得ない」と指摘する。登山客には中・上級者向けであるとの周知に力を入れる。(草野健太郎)
日高7町長に聞くまちづくり
日高山脈襟裳十勝国立公園の誕生から4カ月になる。関係自治体には自然の保全と活用を掛け合わせたまちづくりが求められる。「国立公園化は長年の悲願だった」と口をそろえる日高管内7町長に今後の展望を聞いた。5回目は池田拓浦河町長。
旧JR駅の活用を模索、周遊拠点に
-国立公園指定は長年の悲願だった。
日本で一番広い国立公園が誕生した。管内一体となって要望活動を展開していた経緯があり、非常にうれしく思う。町としては日高振興局製作の記念シールを土産品に貼るなど機運醸成に努めている。今後は登山客の受け入れが取り組みの中心になるはずで、初心者や軽装備の観光客が山に入らないよう呼び掛けが欠かせない。