能登半島地震から半年 被災地の今/第2回 復旧阻む道路寸断、震災に学ぶこと
能登半島地震の発災後、人命救助や緊急復旧の障壁となったのが奥能登へ続く幹線道路の寸断だ。半島中央に位置する七尾湾から西側の海岸に至る地域の形状はくびれていて狭く、人的・物的支援の妨げになった。北海道では日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震と、これに伴う津波リスクが指摘されている。能登の震災対応に学び、いかに行動を起こせるかが、地方のあるべき将来像を左右する。(高橋秀一朗、小山龍、3回連載)
地形的ハンディ抱えた発災直後の対応
「もう二度と、こんなはがゆい思いはしたくない」―。1月下旬、被災地支援に訪れた測量業者がこぼした。県外のTEC―FORCE(緊急災害対策派遣隊)と共にドローン撮影などのため現地入りしたが、道路状況の劣悪さや雪に阻まれて作業時間が取れず、現地に行って帰ってきただけだったと、建設コンサルタントの東洋設計(金沢)の大嶋庸介社長に無念を伝えた。
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