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【寿都】核ごみの現在地 存続の危機感と調査受入れで揺れる町民の心

寿都町の海岸線に並ぶ13基の風力発電設備。空と山、海のコントラストに浮かび、絶景の中で風車が回る。GX(グリーントランスフォーメーション)の先駆けとして、町が1989年に設置した。立役者は当時町職員だった片岡春雄町長だ。今、町はクリーンとは懸け離れた高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分地の調査候補となり、町民の心は揺れている。選択を迫られた背景にあるのは、まち存続の危機感だ。(核ごみ問題取材班)

(画像は寿都町中心部の調査受入れ反対ポスター)


消滅可能性の危機感から応募

町は漁業の悩みの種だった「だし風」を有効活用しようと、自治体として初めて風力発電設備を設置。売電収益で地域振興を図ってきた。風車が立ち並ぶ姿は街の顔として親しまれている。岩宇・南後志地区沖として洋上風力発電の導入に向けた検討も進むなど、クリーンエネルギー導入に力を入れている。

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