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能登半島地震から半年 被災地の教訓②/建築耐震化・戸松誠北海道立総合研究機構建築研究本部企画調整部長

能登半島地震の発生から半年が経過した。自然災害はいつどこで発生するかも分からない。北海道でこの教訓をいかに防災へ落とし込むかが人命を救う鍵となる。3人の有識者に対策を提言してもらうインタビューの2人目は、北海道立総合研究機構建築研究本部の戸松誠企画調整部長。建築物の耐震化について聞いた。(瀬端のぞみ、3回連載)


古いほど悪条件は重なる建築被害

―被害状況をどう見ているか。

これまでも問題だった古い建物、旧耐震の建物が主に被害を受けている。液状化は広範囲で発生した。新しい市街地の地盤と建物は現在の技術に近いので被害はないが、道路一本隔てて被害の様相が変わる場所もある。昔のものは気を付けなければならないことがはっきり現れた。古ければ古いほど悪条件が重なるということがあらためて見えた。

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