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稚内南地区再生への期待がかかる海員会館解体と跡地再開発

JR南稚内駅前で、5年ほど前に閉鎖された宿泊施設「稚内海員会館」(画像)の動向が注目がされている。稚内商工会議所は、駅周辺のにぎわい創出に向けて所有者の稚内市に早期解体を求め、跡地に数百人を収容できるコンベンション機能や市民が交流できる複合施設の新築を提案。高騰する費用や作業員不足など早期解体には課題が多く、市は南地区の将来を検討しながら最適解を探っている。(中村謙太)


大火移転で繁華街に、華やかな1990年代

稚内市内では、1980年代後半から1990年代にかけて国や道の合同庁舎、大型商業施設が相次いで南地区へ立地した。周辺の栄地区や萩見地区には住宅が集中し、人口はJR稚内駅がある中央地区から南地区へ移動した。

2002年には稚内駅周辺で出火し、強風により広い面積を焼失する大火事が発生。この影響もあり、約2キロ離れた南稚内駅の周りに飲食店や商業・販売店舗、利便施設などが移転した。南稚内駅前のオレンジ通り商店街は客足が急速に伸びた。

稚内駅前、国道沿いの開発で客足遠のく

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