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老舗酒蔵の東川移転を決断/経営の轍23本目 三千櫻酒造 山田耕司社長

東川町に拠点を置く1877(明治10)年創業の三千櫻酒造。6代目の山田耕司
社長は2020年に岐阜県から北海道へ酒蔵ごと移転するという思い切った決断をした。慣れない大地での酒造りや経営規模の拡大も前向きな挑戦と捉え、日々奮闘している。(庄子隼人)

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経営には道無き道をゆく難しさがある。「経営の轍わだち」は失敗やピンチに直面しても、悩みながら答えを出してきた経営者をシリーズで紹介する。(不定期掲載)


岐阜からコメと水豊かな東川へ

-蔵を継ぐまでの経緯を。

岐阜で140年以上続く老舗だったが、もともと継ぐつもりはなく、台湾で日本語教室の経営をしながら、酒造りとは縁のない日々を過ごしていた。しかし先代の父が体調を崩したことをきっかけに、実家へ戻ることを決めた。当時私は6代目で、心のどこかで蔵に愛着もあったのだろう。

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