【安全特集2024】安全と時短を両立 デジタルで変わる建設現場
厚生労働省は労働災害防止に向け、7月1日から7日までの全国安全週間に産業界の安全意識を高める。人手不足が続く建設業界は働き方改革や残業の上限規制など変革期にあるが、どんな状況でも人命を守るための安全な職場構築は経営者、従事者双方の使命だ。「時間は創出するもの」との認識の下、デジタル技術の活用で安全と時短を両立する企業の取り組みを紹介する。
鹿島/ベルーナ札幌ホテル新築
動画視聴のスマート朝礼と早出推奨
約300人の作業員が稼動する鹿島(東京)のベルーナ札幌ホテル新築現場。全体朝礼を廃止し、各人が作業開始前に3分間の動画を視聴するスマート朝礼システムを導入した。早出の勤務形態と結び付け、作業員が自主的に労働時間を管理できる仕組みをつくるなど、時間外労働の上限規制に対する準備をした。4月からは4週8閉所を実践している。
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