【新十津川】暗所で活躍する新型ドローン、北海道内で初お披露目
ドローンによるまちづくりを進める新十津川町で5月29日、暗所で自律飛行ができる新型ドローンの模擬飛行会が開かれた。KDDI(東京)などが共同開発した機体で、北海道内では初のお披露目。参加者からは夜間運用やトンネル点検、災害時の救難、救助など明るさが確保できない厳しい環境での活用に期待が寄せられた。
新十津川町と連携協定を結ぶKDDIスマートドローン(東京)が主催した。用いた「SkydioX10」はKDDI(東京)とSkydio(米国)が共同開発し、5月13日に発表した。
夜間の自律走行が可能で、温度を感知するサーマルカメラ、3Dキャプチャ機能を搭載。3方向にカメラが付いている。夜間警備やトンネルなど暗所での点検、カメラによる3D撮影、温度感知機能を使った捜索や探索、災害救助活動など運用方法は多岐にわたる。40分間の自律飛行が可能で、2.1キロと軽量な機体も特長だ。
この日は、農村環境改善センターみらいえを会場に暗所の操縦や施設内の撮影などデモ飛行をした。道内建設コンサルタント会社の社員や町民ら約20人が参加。「暗闇での具体的な運用方法とは」「定期点検の頻度」などについて質問が挙がった。ダイイチプランニング(旭川)の吉木大河測量士補は「点検などに対応できるドローンに触れるのは初めてだった。とても実用的だと思う」と話していた。
新十津川町は1月、ドローンのまちづくり連携協定をKDDIスマートドローンとエアロネクスト(東京)、ACSL(東京)、電通北海道(札幌)と締結。KDDIスマートドローンアカデミー新十津川校を開校し、さまざまな業種で活躍する人材の輩出を目標に掲げている。
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