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ヒューマンエラーを考える、体系的対策を/小松原明哲早大理工学術院教授

お盆の連休が終わり、職場に戻った人が多いだろう。気分をリフレッシュして仕事に臨める半面、気の緩みなどからミスを引き起こす危険性をはらむ。ヒューマンエラーに詳しい早稲田大学理工学術院の小松原明哲教授は「本人が頑張ってもエラーは起こる」と説き、ミスを防ぐにはコミュニケーションの取り方を含め、対策を体系的に展開する必要性を提唱している。


安全を脅かす5要素を管理する

小松原教授は、操業の安全を脅かす5種類の要素を管理対象として意識する必要性を挙げる。具体的には窃盗、いたずら、テロなどの「社会要素」、自然災害や感染症といった「自然要素」、機器の老朽化などを指す「技術要素」、顧客や消費者らから影響を受ける「対象要素」、そしてヒューマンエラーが関係する「人的要素」だ。

きちんと仕事をこなすことがミス防止の第一と思われがちだが、「ちゃんとやれ、ということではヒューマンエラーはなくせない」と指摘。「エラーの対策をどのような順番で、どのように展開すればいいのかという体系がある」と説く。

なぜヒューマンエラーが起きるのか

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