全球国際会議、農水省が排水計画基準の改正方針、岩見沢市は田んぼダムを発信
札幌市内で開催中の第9回全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議は7月9日、農林水産省が気候変動下での農業生産基盤整備の課題と対応をテーマにセッションを開いた(画像)。農水省は排水機場の設計に将来の降雨量予測を利用できるよう排水の計画基準を改定する方針を提示。岩見沢市は川の水位上昇を抑制する「田んぼダム」の取り組みを発表した。
気候変動と農業生産/全体セッション
この日の全体セッションでは、芝浦工業大学の平林由希子教授が「アフリカなどの経済開発で水の利用が増え、(両立しない関係性の)トレードオフが発生している」と指摘し、人為的な気候変動による洪水が農業生産に損失を与えることを危惧した。
アリゾナ大学のローラ・コンドン教授は水循環での地下水の役割を説明。ロッキー山脈を水源として農業用水に使われるコロラド川流域で、ミード湖の水位が低下していることを報告した。
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