見出し画像

【安全特集2024】増える外国人労働者の 事故防ぐには?

建設現場で外国人が働くようになって久しい。貴重な戦力として受け入れが進むと同時に労働災害の増加が懸念されている。厚生労働省は外国語で表記した安全教育用教材を作成するなどして抑止に力を入れる。語学習得のための市民による活動も見られる。外国人が日本で安全に安心して働くための方策を探った。(画像は小樽市が開いている日本語教室)


外国人労働者の就労状況と生活環境

道内建設業の外国人・労災は増加傾向

北海道内で建設業に従事する外国人労働者数は増加が著しい。2023年は3790人で、2018年の1404人の2.7倍に上る。2019年に2000人を超えた後、新型コロナウイルス感染症の流行で一時減ったが、2023年は前年比で31.4%の大幅増だった。

これに伴い、外国人労働者の被災が目立っている。2019年は11人だったが、2020年に20人、2021年に27人と増加。2023年は33人を数え、うち22人は技能実習生だった。被災要因別では、挟まれ・巻き込まれが8人で最も多く、墜落・転落と転倒が各5人、切れ・こすれが4人と続く。

ここから先は

2,242字 / 3画像

¥ 100

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる