講演録・藤本 壮介さん/大阪・関西万博会場デザインプロデューサー
大屋根リングで世界を結ぶ
2024年6月20日、旭川市立大公開講座「AEL講座」より
私が携わる夢洲での大阪・関西万博と大屋根リングについてお話しします。1970年の大阪万博は有名ですが、皆さんは、あのような未来像はもうないよねという風に考えられているかもしれません。確かに夢のような未来を提案しても場違いな感じになるかもしれない。そうした中でどんな意義があるのでしょうか。
今回の万博には160カ国が参加するといわれています。世界の国の8割ぐらいです。多様性が大切だと言われている一方で、世界は争いが増えて分断されつつあります。世界の国がこの小さなエリアに文化と共に集まり6カ月間を一緒に過ごします。そんな形で集まる万博以外のイベントは、実はありません。
オリンピックではいろんな国から選手らが集まるけど、数週間ほどで帰ってしまう。この時代に世界の国が1カ所に集まり、直接コミュニケーションを取りながら長期間共に過ごすのは万博だけなんです。そこに意義があると考えています。
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