【新年特集2025】ニセコリゾート開発の余波/周辺に広がるインバウンド需要
ニセコの一番暑い季節が始まった。今シーズンも倶知安町花園地区に新たなホテルが開業するなど活況が続く。勢いは周辺地域にも広がっている。真狩村、蘭越町ではリゾート関連とみられる土地取得や空き家の利活用が進展。混雑するニセコを避け、パウダースノーを求める外国人観光客が岩内町に流れているほか、小樽市内では民泊や簡易宿所を周遊観光の拠点とする人が増えている。〝ニセコの余波〟を追った。(画像はユキカムイ提供)
真狩村 外国人が注目、地価上昇率2桁
地価右肩上がり傾向
毎年9月に公表される基準地価。真狩村の調査地点である住宅地2カ所はどちらも2023、24年と連続して2桁の上昇率を記録した。ロケーションやリゾートエリアへのアクセスに恵まれ、倶知安、ニセコ両町よりも土地代の割安な周辺町村に海外投資家の目が向く昨今の傾向が顕著に表れた格好だ。
調査を担当した不動産鑑定士によると、海外富裕層は築30年を超えた建物でもコンディションを気にせず購入している。「10年ほど前に倶知安で見られたように地価が右肩上がりになる傾向が周辺町村でも見えつつある」と指摘する。
宿泊施設寮誘致に意欲
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