【大樹】北海道スペースポート、6カ国8宇宙港の連携協定に参画/世界初の国際協力
北海道スペースポートを運営する大樹町とSPACE COTAN(大樹)は10月8日、ロケット打ち上げの宇宙港を置く世界6カ国8射場の連携協定に参画すると発表した。SPACE COTANによると商業宇宙港の国際協力は世界初。射場設備の共通化や技術開発で協力する一方、大樹町での打ち上げ増加にも期待が掛かる。(画像は北海道スペースポートの将来イメージ図)
人工衛星打ち上げ機会確保のため、複数の宇宙港を利用したいと考える事業者が増えている。一方、ロケット射場は機体の特徴に合わせた設備が必要。施設や設備の共通化により、他の宇宙港での打ち上げや低コストの打ち上げが可能となる。
協定には大樹町のほか、米国、英国、オーストラリア、スウェーデン、ペルーの5カ国にある7宇宙港が参加。施設の相互運用に向けた検討が進んだ場合、国内外の打ち上げ事業者が大樹町の射場を利用し、道内の宇宙産業の発展につながる。各宇宙港は10月14日にイタリアで開かれる国際宇宙会議2024で、協定に署名する予定だ。
ロケットで大陸間を移動する高速2地点間輸送(P2P)についても協議。実現すれば1時間程度で地球上のあらゆる場所に輸送できる技術だ。
SPACE COTANの小田切義憲社長は「連携により、多様な機体を高頻度かつ安全に打ち上げる宇宙港運営を検討したい」と話す。
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