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シェアサイクル導入広がる北海道/採算確保、地域定着が普及の鍵

自転車を共同利用する「シェアサイクル」が北海道内で広がっている。利用が進んでいる札幌市、東川町のほか、5月には北海道エネルギー(札幌)が北広島市で運営を開始。北海道ボールパークFビレッジへの移動手段として利用が増えている。公共交通の補完に加え、観光振興や環境負荷軽減が期待されるが、採算性の確保とともに地域の足としていかに定着させるかが普及の鍵になる。(古関暁典)


札幌・ポロクルは都心の「足」として定着

シェアサイクルは街中の各所にポートと呼ばれる貸出拠点を配置し、どこからでも自転車を借り出して返却できる仕組みだ。国は導入促進を図っていて、一定の要件を満たすポートの設置物などは3年間、固定資産税の課税標準を4分の3に低減するという2025年3月31日までの特例措置を講じている。

札幌市内ではNPO法人ポロクルがシェアサービスを展開(画像)。本格運用は2011年度からで、2024年度は自転車約600台、ポート約55カ所で営業した。2023年度の利用回数は45万3254回だったが、インバウンドが戻ってきていることもあり、前年度を上回る利用が見込まれている。

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