見出し画像

通水100年、東京・荒川放水路建設を指揮した青山士/技術者倫理の礎築く

東京都内にある荒川放水路が10月12日で、通水から100年を迎えた。1910(明治43)年の大洪水を契機に整備され、一度も決壊することなく大都市の安全と安心を守ってきた。建設を指揮したのは内務省(現国土交通省)技師の青山あおやまあきら。北海道にゆかりのある廣井勇の門下生で、青山の精神は技術者の倫理、行動規範の礎として現代に息づいている。(阿部みほ)


※2024年10月21日 画像の写真提供元に誤りがあり訂正しました。

廣井勇に学び全国で指揮

青山は1878(明治11)年に静岡県磐田市で生まれ、キリスト教思想家の内村鑑三に影響されて東京帝国大学土木工学科(当時)に進学した。北海道大学の前身である札幌農学校で内村と同期だった廣井の下で学んだ。

ここから先は

640字

¥ 100

記事の更新情報は公式X(Twitter)アカウントでお知らせしています。