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【新年特集2025】北海道各地で進むスポーツ施設整備プロジェクト

スポーツ振興がまちづくりの重要な要素の一つになり、道内各地でスポーツ施設整備の動きが活発になっている。自治体が事業を計画するだけでなく、民間事業者が宿泊や飲食といった複合的な機能を持つ大規模なプロジェクトを提案する例も目立つ。地域活性化の起爆剤になり得る構想・取り組みを札幌や旭川など主要都市に着目して紹介する。


札幌市

プレミストドーム周辺で2提案

北海道内最大となる全天候型スタジアムの大和ハウスプレミストドーム周辺で、スポーツ交流拠点誕生の機運が高まっている。2024年秋に多目的アリーナ新設の提案が民間の2グループから続いた。プロ野球開催が見込めない苦境を乗り越え、一帯がスポーツの新たな中心地になる好機だ。

整備構想の提案は、老朽化が進む月寒体育館のドーム敷地内への移転建て替えなど、札幌市がドーム周辺でスポーツ交流拠点の形成を目指す中で出た。1つ目は前田建設工業(東京)と社会システムデザイン(東京)のグループが2024年9月6日に示した案。ドーム西側の駐車場でメインアリーナや通年型アイスリンクを新設するほか、練習などに用いるサブアリーナを置く。

その3週間後には、コンサドーレ(札幌)とカタギリコーポレーション(札幌)が共同出資するまちのミライ(札幌)と、欧米を中心に設計業務を手掛けるHOKがタッグを組んで提案。スポーツやコンサート、MICEなどに対応したアリーナの民設民営で飲食・物販とともに経済効果を生み出す考えだ。ホテルの併設や水素エネルギーの活用も検討する。

まちのミライなどが示した整備イメージ図。ドーム左側がアリーナになる

プロバスケ・レバンガの本拠地を

これら提案の背景にあるのが、月寒体育館の後継施設をプロバスケットボールBリーグのレバンガ北海道の新たな本拠地にする計画だ。2026年から始まる新リーグの参入要件を満たす必要がある。

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