札幌大会開幕 全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議、気候変動など議論
全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議(GEWEX―OSC)第9回大会が7月8日、札幌市で開幕した(画像)。地球規模の気候変動と水、エネルギー循環に関する学会。世界各国の科学者が札幌に集い、気候変動に関する最先端の知見を示し合い理解を深める。京王プラザホテル札幌で12日までで、初日は各機関が気候変動の影響予測を活用した洪水リスク評価と治水対策を発表。日本と世界の治水対策を議論し、展望した。
気候変動研究や対策議論/国内初開催
開会式で北海道大学大学院工学研究院の山田朋人教授は「近年、北海道では2週間に4つ連続して台風被害を受けるなど、極端な事象が全世界で目撃されている。適応策や緩和策を施すためには、科学的見地が必要だ」と指摘した。大会には行政、民間団体などの関係者が多数参画。「それぞれの見方や関心がある。対話から(新たな知見が)得られることを期待している」と述べた。
続くプレナリーセッションで宇宙航空研究開発機構(JAXA)の沖理子博士が人工衛星による気象予測の貢献などを紹介。地球の現実空間を仮想空間に再現するデジタルツインに向けた検討などを説いた。
京都大学防災研究所の中北英一教授は「今まで被害のなかった地域でも豪雨水害が起こり得る。気候変動・気候予測を活用し、後悔しないための適応対策を進めなければ」と警鐘を鳴らした。
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