【札幌・駅南口】札幌エスタ閉店/45年の歴史に幕
JR札幌駅南口の商業施設「エスタ」が8月31日に閉店し、45年の歴史に幕を下ろす。北海道新幹線の開業を見据えた駅前再開発に伴うもので、9月30日にはビル1階を利用しているバスターミナルも閉鎖となる。その後ビルは解体され、新たな「顔」となる再開発ビルの建設準備が本格化する。
札幌市中央区北5条西2丁目にあるエスタは、道内初進出の百貨店そごうをキーテナントとする駅前ビルとして1978年9月1日に開業。2000年のそごう閉店後は、ビックカメラやユニクロ、ロフトなど約110店舗がテナントとして入った。
8月31日の営業は午後9時まで。店舗前に設置された閉店までの日数を示す特設展示には、別れを惜しむ市民が詰めかけ、ゼロになった表示を写真などに収めていた。
建物の運営はJR北海道のグループ企業である札幌駅総合開発(札幌)。規模は地下3地上11階、延べ8万6582平方メートル。ビル解体後は、JR北海道や札幌市などで構成する再開発準備組合がエスタの敷地と隣接する北5条西1丁目も含めて再開発ビルを建設する。
新ビルは1階にバスターミナルを備え、商業、オフィス、ホテルなどからなる複合施設で、新幹線駅に直結する計画。規模は計画段階でS一部SRC造、地上43階地下4階、延べ38万6700平方メートル、高さ約245メートルを想定している。
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