佐藤麻美さんに聞く空知の魅力/道道開通でアクセス向上の観光スポット
フリーアナウンサーの佐藤麻美さんは2021年、空知総合振興局の「そらち食の応援アンバサダー」に就任した。24年10月にはタイアップで、道道美唄富良野線美唄市―富良野市間の全線開通を機に美唄、芦別の両市を巡るPR動画を公開。管内の魅力を伝えた。(五十嵐命)
8月に道道美唄富良野線の未通区間だった美唄ダム付近から芦別市の国道452号交差点まで17.3キロが供用開始し、美唄市と富良野市を結ぶ55.8キロが全線開通した。
空知総合局の協力を得て、往来ができるようになった美唄市と芦別市の観光地や名産品を紹介するPR動画を制作。自身のユーチューブチャンネルで、美唄編(19分間)、芦別編(15分間)を紹介している。「運転に不慣れな人でも見通しが良く、走りやすい道路だった」と話す。
美唄編は美唄鉄道東明駅や美唄市郷土資料館、炭鉱メモリアル公園、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄を巡り、名物のとりめしを紹介した。
メモリアル公園の美唄炭鉱竪坑は1923(大正12)年建設で、道内で2番目に古い立坑として知られる。櫓高20メートル、深度約170メートル、上下2本の風坑からなり、圧倒的な存在感がある。
炭鉱の歴史が詰まった美唄市郷土資料館について佐藤さんは「一目見た際の感動が大きかった。映画のワンシーンを見ているようで、当時の風景を思い起こさせる場所。涙があふれそうだった」と振り返る。
芦別編は上金剛山展望台や三段滝に立ち寄り、ガタタンラーメンや炭カラ定食を撮って石炭シューを試食。芦別温泉スターライトホテルでは絶景の星空を堪能した。
三段滝の落差が大きい豪快な流れは「とても迫力があった。開通によって芦別に行きやすくなった。ぜひ訪れてほしい」と推す。
動画で佐藤さんは「地元にとっては当たり前の場所となっているが、新しい発見ばかりだった」と声を弾ませる。撮影に同行した空知総合局地域政策課の熊谷将太主査は「動画をきっかけとした芦別市や美唄市の関係人口増加を」と期待する。
佐藤さんは「管内にはまだまだ知らない場所がある。地元住民と触れ合いながら『そらちのプロフェッショナル』になりたい」と自然体でのPRに臨む。
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