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【歌志内】悲別ロマン座を日本遺産「炭鉄港」文化財に登録申請へ

歌志内市は観光施設の悲別(かなしべつ)ロマン座(画像)を日本遺産「炭鉄港」構成文化財として2025年1月にも文化庁に申請する。2025年夏ごろの認定を目指す。施設の安全性確認をするため、老朽度調査の実施を検討している。

歌志内市上歌1にある悲別ロマン座は旧住友上歌志内鉱の職員厚生施設として設けられた映画館で、1953年にオープン。一流歌手のショーが催されるなど大勢の市民でにぎわったが、炭鉱閉山後は活用されることなく廃虚状態にあった。

その後、1984年放送のテレビドラマ「昨日、悲別で」のロケ舞台になって注目を集め、85年に住友石炭赤平炭礦から市に寄付されて一般公開していた。1987年に客席部分が崩壊したため、延べ473平方メートルから延べ239平方メートルに減築。2020年4月以降は閉鎖しているが、施設入り口に設けている来訪者ノートによると、23年は約150人が記帳している。

日本遺産「炭鉄港」の構成文化財への登録を目指す歌志内市は2024年度、炭鉄港推進協議会に加入。地域おこし協力隊員との連携で、新たな価値の発掘も視野に調査・研究を進めている。

構成文化財への認定と併せ、炭鉄港の取り組みと連携した催し物の企画、開催を計画。全面の枕木更新など施設周辺の整備や説明などを記載した看板設置をするほか、特別内覧日とコンサートやフォーラムなどのミニイベントなども催す見込み。施設の安全性を確認するため、2025年度にも老朽度調査をして必要があれば改修したい考えだ。

悲別ロマン座周辺地図


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