【旭川】建設業の若手経営者が「きょうそう」議論/北海道建青会第39回全道会員大会
次代を担う北海道建設業協会会員企業の若手経営者でつくる北海道建青会は8月30日、第39回全道会員大会を旭川市大雪クリスタルホールで開いた。主管は旭川建設業協会二世会。建設業に携わる全員が協力し、社会資本整備や災害対策などの役割を全うする方策について議論した。
「きょうそう」皆と一緒であること
北海道建青会の会員や来賓の行政機関と建設関連団体から合わせて約240人が参加した。
大会テーマは「きょうそう」。北海道建青会の新谷逸生会長はあいさつで「大会テーマには競争、共想、協奏、共創などさまざまな意味がある。共通するのは自分一人ではなく、皆と一緒であること」と強調した。その上で2024年度から始まった第9期北海道総合開発計画に触れ、「共に北海道の未来を創るというメッセージが込められている。大会を通じて建設産業の未来を皆さんと考えたい」と呼び掛けた。
来賓祝辞で東国幹衆議院議員と進藤金日子参議院議員、竹内正信北海道開発局事業振興部長、白石俊哉北海道建設部長、栗田悟北海道建設業協会副会長、荒井保明旭川建設業協会会長が登壇。激甚化する災害への対策など建設業の役割を再確認し、地域へのさらなる貢献に期待を寄せた。
記念企画の第一部で、旭川市の市政アドバイザーを務める岸博幸慶応義塾大学大学院教授が「地方再生の鍵―地域との共創を考える―」と題して基調講演した。
響き合い磨き合う「協奏」必要
第二部では、道内各地区の建青会組織から代表者計11人が登壇。建設に関わる2択の質問に対し、それぞれの立場で答え、意見を交わした。
「建設業の担い手不足の主な原因は外的要因か内的要因か」という質問では、「内的要因」の回答が54.5%で「外的要因」をやや上回った。登壇者からは「建設業の良さや意義について情報発信が足りなかったのでは」という指摘があった。
「経営者として大事にしているのは”競争”か、”協奏”か」というテーマでは、新谷会長が「企業の成長には切磋琢磨(せっさたくま)する環境が大事。ただし、業界全体のイメージアップなど大きな目的達成のためには協奏の姿勢が必要だ」と主張した。
大会前の役員会で、2025年度の第40回全道会員大会を小樽建設協会建世会の主管で開くことを決めた。
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