
【透視図】現代学生百人一首
本道にもゆかりのある明治の歌人石川啄木に、思春期特有の高揚と焦燥が共に伝わってくるような一首がある。「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心」。啄木はこの直前に教室を逃げ出し、お城にやって来たのだった。あふれる思いが短文に凝縮されている▼そんな心を受け継ぐ東洋大学「現代学生百人一首」第38回入選作が先週、発表された。今回は全国から5万8839首の応募があったそうだ。
本道にもゆかりのある明治の歌人石川啄木に、思春期特有の高揚と焦燥が共に伝わってくるような一首がある。「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心」。啄木はこの直前に教室を逃げ出し、お城にやって来たのだった。あふれる思いが短文に凝縮されている▼そんな心を受け継ぐ東洋大学「現代学生百人一首」第38回入選作が先週、発表された。今回は全国から5万8839首の応募があったそうだ。