【透視図】検察の罪を問う
世のため人のため丹念に証拠を積み上げ悪を暴く。そんな印象も今は昔。犯罪を立証するより、犯罪人を「作る」方に意識が向いているのでないか、と時に思わせられるのが昨今の地検特捜部だろう▼2000年に佐賀地検が扱った佐賀市農協不正融資事件も、やはり検察の信頼性を著しく損なうものだった。担当検事が密室の取調室で無実の組合長に、「ぶっ殺すぞ、お前」と暴言を吐き、自白を強要したのである。
世のため人のため丹念に証拠を積み上げ悪を暴く。そんな印象も今は昔。犯罪を立証するより、犯罪人を「作る」方に意識が向いているのでないか、と時に思わせられるのが昨今の地検特捜部だろう▼2000年に佐賀地検が扱った佐賀市農協不正融資事件も、やはり検察の信頼性を著しく損なうものだった。担当検事が密室の取調室で無実の組合長に、「ぶっ殺すぞ、お前」と暴言を吐き、自白を強要したのである。