【透視図】節分の日が例年と違う
美術家の篠田桃紅さんがエッセーに、節分の豆まきについて自分なりの解釈を記していた。冬は家の中に家族が閉じこもりがち。始終顔を突き合わせているため生まれた行事だという▼「鬱屈して、心の鬼の一面も出しそうになっていたことをうまくかわす。おにやらいというのは、そういうおのおのの、内なる鬼をやらうことが根にあるように思われる」。心を乗っ取ろうとする鬼を、豆と共に追い出すわけである。
美術家の篠田桃紅さんがエッセーに、節分の豆まきについて自分なりの解釈を記していた。冬は家の中に家族が閉じこもりがち。始終顔を突き合わせているため生まれた行事だという▼「鬱屈して、心の鬼の一面も出しそうになっていたことをうまくかわす。おにやらいというのは、そういうおのおのの、内なる鬼をやらうことが根にあるように思われる」。心を乗っ取ろうとする鬼を、豆と共に追い出すわけである。