見出し画像

【透視図】給与は上がれども実質賃金は増えず

鎌倉時代の僧侶が作ったとされる「賽の河原和讃」に、童子が石を積み上げていく場面がある。賽の河原とは、あの世とこの世を分ける三途の川のほとりにある場所のこと。仏教信者ならずとも日本人なら誰もがよく知る河原だろう▼「一重積んでは父の為 二重積んでは母の為」。童子は石を一つ一つ慎重に積み重ねていくのだが、ある程度の高さになると鬼が来て壊してしまう。塔はいつまでたっても完成しない。

ここから先は

490字

透視図

¥1,000 / 月 初月無料

北海道建設新聞のコラム透視図をまとめた月額マガジンです。ご購読中に追加されたコラムを、全て読むことができます。