【透視図】ワクチンデマと断固戦う
天然痘ワクチンを開発し、近代免疫学の父と呼ばれたエドワード・ジェンナーも、臨床開始当初はずいぶん風評被害に悩まされたという。抗体をつくる種痘が牛由来の牛痘だったため、接種すると牛になるとの言説が流布されていたのである▼治療を受けた患者の顔が牛のようになった、皮膚が硬くなったり毛が生えたりした―。そんなうわさを広めていたのは同業ともいえる医学者で、本人はそう信じていたらしい。
天然痘ワクチンを開発し、近代免疫学の父と呼ばれたエドワード・ジェンナーも、臨床開始当初はずいぶん風評被害に悩まされたという。抗体をつくる種痘が牛由来の牛痘だったため、接種すると牛になるとの言説が流布されていたのである▼治療を受けた患者の顔が牛のようになった、皮膚が硬くなったり毛が生えたりした―。そんなうわさを広めていたのは同業ともいえる医学者で、本人はそう信じていたらしい。