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【透視図】インフルエンザにご用心

文藝春秋社の創業者で小説家の菊池寛は、元来心臓が弱かったため風邪には細心の注意を払っていたという。ある年、3、4日も高熱が続けば助かりっこありませんよと医者に脅された折も折、流行期に入ってしまった▼恐怖におののく自分の様子を随筆「マスク」にこう書き残している。「最善の努力を払って、罹らないように、しようと思った。他人から臆病と嗤われようが、罹って死んでは堪らないと思った」。

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透視図

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