【透視図】心が通じ合う友
良き友と心が通じ合うことほど自分を温めてくれるものはない。純情無比で知られる詩人の室生犀星は自身のそんな心情を作品「よき友とともに」で描いてみせた▼お互いに苦しみ疲れ、長所も欠点も知りつくしている二人と前置きした上で、こう続ける。「晩食の卓をともにするとき 自分は年甲斐もなく涙ぐむ いひしれない愛情が湧く この心持ちだけはとつておきたくなる 永く 心にとつておきたくなる」。
良き友と心が通じ合うことほど自分を温めてくれるものはない。純情無比で知られる詩人の室生犀星は自身のそんな心情を作品「よき友とともに」で描いてみせた▼お互いに苦しみ疲れ、長所も欠点も知りつくしている二人と前置きした上で、こう続ける。「晩食の卓をともにするとき 自分は年甲斐もなく涙ぐむ いひしれない愛情が湧く この心持ちだけはとつておきたくなる 永く 心にとつておきたくなる」。