【透視図】道議会でカスハラ防止条例成立
小説家の町田康さんは、「人間というものは常に謙虚であらねばならない」と日頃から自身を戒めているそうだ。実るほど頭を垂るる稲穂かな―の心である。エッセー「感謝のマナー」に記している▼ところが町田さんがそう言うと、こう反論する人が出てくるかもしれない、とも危惧していた。「こんな格差社会で謙虚にしていたら死ぬ。俺は傲慢に生きる」という人である。実際、世間にはそんな人も少なくない。
小説家の町田康さんは、「人間というものは常に謙虚であらねばならない」と日頃から自身を戒めているそうだ。実るほど頭を垂るる稲穂かな―の心である。エッセー「感謝のマナー」に記している▼ところが町田さんがそう言うと、こう反論する人が出てくるかもしれない、とも危惧していた。「こんな格差社会で謙虚にしていたら死ぬ。俺は傲慢に生きる」という人である。実際、世間にはそんな人も少なくない。