【透視図】負けに不思議の負けなし
球界屈指の名選手で現役引退後も幾つかの球団で監督として采配を振るった故野村克也氏は、緻密なデータ野球と独特な語録が印象的な人だった。中でもよく知られている言葉は、座右の銘にもしていた「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」だろう▼本をただせば、剣術の達人でもあった肥前国平戸藩九代目藩主松浦静山の言とされるが、理論を重んじる野村氏の胸に強く響くところがあったようだ。
球界屈指の名選手で現役引退後も幾つかの球団で監督として采配を振るった故野村克也氏は、緻密なデータ野球と独特な語録が印象的な人だった。中でもよく知られている言葉は、座右の銘にもしていた「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」だろう▼本をただせば、剣術の達人でもあった肥前国平戸藩九代目藩主松浦静山の言とされるが、理論を重んじる野村氏の胸に強く響くところがあったようだ。