e-特集北海道新幹線

再開発ビル着工で函館駅前・大門地区の再生加速

2014年11月7日付

 JR函館駅前の一等地で、地下1地上16階建ての再開発ビルが着工し、駅前・大門地区の再生が動きだした。市電の駅前電車停留場は新たな装いを見せ、駅前通の国道278号は電線類地中化に向けて設計が進む。278号と交差するはこだてグリーンプラザの再整備をはじめ、福祉ボランティア団体や高齢者の活動、観光案内などの拠点も各所に開設する予定。新幹線時代を見据え函館市が打ってきた、にぎわい創出の布石が実を結び始めている。

函館駅前で進む大門地区再開発

駅前交差点周辺。写真奥の角地に再開発ビルが建設される

 函館駅前・大門地区の再生は、2011年の就任時に工藤寿樹市長が掲げた92項目の政策の筆頭に挙げたもの。新幹線開業時には、新函館北斗駅から函館駅へ、これまで以上に多くの観光客が訪れる。最初に降り立つ〝函館の顔〟は「活気に満ちたにぎわう場所に」という強い思いを持つ。

 13年3月に市中心市街地活性化基本計画が国の認定を受け、本町・五稜郭・梁川地区を含めた約200haで、5カ年の活性化策を展開する。駅前・大門地区は、4月に函館朝市ひろばがオープンし、旧和光ビル跡地で再開発ビルの建設が始まった。

 駅前開発の目玉の一つ、洋菓子製造販売のペシェ・ミニョンが、市やJR北海道の所有地に計画した工場やテナント群で構成する複合施設は、建設費の高騰で頓挫。JR北海道も250室規模のビジネスホテル建設を凍結した。

 それでも、緑地帯のグリーンプラザ沿いでは、市の出店促進補助金を活用した小規模な店舗の開設が相次ぎ、ほぼ埋まった状態。ホテル改修のほか、大手ハンバーガーチェーンの出店、高齢者福祉施設の新築など空き地を埋める民間の動きも活発化している。

 また、駅に降り立った観光客らを商店街へ誘導する動線の整備も始まる。26日に供用する電停のリニューアルに続き、バス停もデザインの統一化を図り、駅前通は電線地中化と商店街のアーケード撤去ですっきりとした街並みに生まれ変わる見通しだ。

 このほか、再開発ビル内3、4階や棒二森屋店アネックス6階などに市の施設が入居する予定。バーチャル体験をしたり、子育て世代や福祉ボランティア団体、高齢者の活動・交流の場となる拠点を設置するほか、ワンストップ窓口機能を持つ観光センターの整備も検討している。

 グリーンプラザは、より集客機能を高めるため、15年度にも再整備の設計に着手する考え。幅14・5m、3ブロック(計330m)にまたがるエリアに門やテント・倉庫などの整備を、16年度以降に計画している。

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